January 1, 2010
まず一歩をふみだし、歩いて行くことだ。デカルトは思考の格率のひとつとして、森の中で迷った旅人の例をあげ、一ヶ所にとどまっていたり、あちこちとさまよい歩いたりしてはならず、たえず同じ方向へと歩き続けなければならない、といっている。「花の都」への道しるべは、歩いて行くあいだに見つかるかもしれない。考えるのは歩きながらがいい。歩きながら考えることによって、思考は弾力をもち、まさざまな展望を得ることができるだろう
矢内原伊作「歩き初め」より(みすず書房刊『歩きながら考える』に収録)